大師堂、大黒堂、護摩堂(不動堂)
大師堂
弘法大師坐像
近代 | 石造 |
大正12年に当寺に奉納された弘法大師石仏。真言律宗は、弘法大師を高祖、叡尊上人を宗祖とする真言宗の一派で、奈良仏教に源流する南都寺院である一方で、叡尊上人以来、空海が開立した真言密教の流れも継承し、大師信仰も篤い。
大黒堂
大黒天坐像
室町時代 | 木造彩色 像高64.2㎝ |
大黒堂内の正面中央には、永正元年(1504)、海龍王寺沙弥仙算、木寄番匠奈良宿院七郎太郎の手になる大黒天半跏像をまつる。当寺には、本像とは別に鎌倉時代の建治2年(1276)に叡尊上人が仏師善春に命じて造立した大黒天立像に該当すると思われる大黒天像(重要文化財)も伝わる。叡尊上人以来、大黒天信仰も篤く当寺に伝えられた。
護摩堂(不動堂)
不動明王像
奈良県指定文化財 | 江戸時代 | 木造彩色 像高83.3㎝ |
護摩堂本尊として安置される不動明王坐像。江戸時代に生駒宝山寺(真言律宗大本山)を開創し、真言律の法燈をかかげて西大寺の衆首長老にも推挙された湛海律師(1629~1716)の作。瑟々(しつしつ)の座に坐す像高83㎝の堂々とした御像であり、毎月、不動明王の縁日28日には護摩供養が行われる。