本堂

本尊釈迦如来立像

本尊釈迦如来立像

重要文化財 鎌倉時代 木造素地截金 像高167㎝
本尊釈迦如来立像

西大寺の中興開山・叡尊上人が、仏師善慶らを京都・清涼寺(せいりょうじ)に派遣して、平安時代に奝然(ちょうねん)上人が請来した三国伝来の生身(しょうじん)釈迦像として名高い釈迦像を摸刻させて、建長元年(1249)に開眼された。現在の西大寺本堂の中央須弥壇に祀る御本尊。素木(しらき)に截金(きりかね)文様を施し、胎内には多くの納入品が納められている。叡尊一門の釈迦信仰の根本像。

文殊菩薩騎獅像ならびに四侍者像

文殊菩薩騎獅像ならびに四侍者像

重要文化財 鎌倉時代 木造彩色
像高 文殊82.5㎝ 四侍者87㎝~120㎝
文殊菩薩騎獅像ならびに四侍者像

獅子に乗る文殊菩薩を中心に、左前に善財童子、右前に獅子の手綱を執る優塡王(うてんのう)、左後に仏陀波利(ぶっだばり)三蔵、右後に最勝老人を従える、いわゆる中国の五台山の文殊信仰に基づく文殊五尊像。叡尊上人は民衆救済の典拠の一つとなる文殊菩薩の信仰にも篤かった。本像は、叡尊没後に門弟らが発願し十三回忌にあたる正安4年(1302)に完成。中尊の胎内に多くの納入品が納められている。

文殊菩薩騎獅像ならびに四侍者像

弥勒菩薩坐像

奈良県指定文化財 鎌倉時代 木造漆箔 像高276.3㎝
文殊菩薩騎獅像ならびに四侍者像

現在本堂の東脇壇に安置される丈六の巨大な弥勒菩薩像。叡尊上人の弥勒信仰を門弟らが継承して、叡尊没後に造像を発願し、叡尊三十三回忌にあたる元亨2年(1322)に完成した。

地蔵菩薩立像

地蔵菩薩立像

木造彩色
地蔵菩薩立像

弘法大師像

弘法大師像

木造彩色
弘法大師像

本堂の外陣西側の奥(文殊五尊像の西横)には真言律宗の祖師として、当宗派の高祖にあたる弘法大師空海の木彫肖像を祀る。

興正菩薩像

興正菩薩像

江戸時代 木造彩色 像高73㎝
興正菩薩像

弘法大師像と並んで、真言律宗の宗祖である興正菩薩叡尊上人の木彫肖像を祀る。本像は、愛染堂御霊屋(おたまや)に安置される鎌倉時代の興正菩薩像(国宝)の江戸時代の摸刻像。

十六羅漢図

十六羅漢図

紙本着色
十六羅漢図

西大寺本堂内陣の須弥壇の後方裏側(裏堂)の壁面には、十六羅漢を描いた絵画が貼付されている。