- 奈良県指定文化財
- 江戸時代
- 木造
- 入母屋造
- 桟瓦葺
- 11.5間×7.5間
本堂西南、東塔基壇西方の位置に東面して建つ入母屋造・桟瓦葺向拝付の大型仏堂。叡尊上人の住房であった西室(にしむろ)の跡地に、江戸時代の明和4年(1767)に京都の近衛家邸宅の御殿の寄進を受けて移築建立。内部は三区画に分かれ、北側を客殿(内部に障壁画・襖絵あり)、中央を内陣(中央須弥壇に秘仏愛染明王を祀る)、南側を御霊屋(おたまや、歴代先師尊霊の位牌を祀る。現在は中央に興正菩薩寿像も祀る)とする。寝殿造風の外観の公家邸宅建築を仏堂としたユニークな堂舎である。